もしもの時、この子はどうなる? 知っておきたい三つの選択肢

こんにちは、わたべです。 

皆さんは、お家でワンちゃんや猫ちゃんなどのペットを飼われていますか?
「ペット」というよりも、「大切な家族の一員」として、毎日の生活を共にされている方のほうがきっと多いですよね。

そんな愛する家族との暮らしの中で、 「もし、私に万が一のことがあったら、この子はどうなってしまうんだろう…」
こんな不安が頭をよぎったこと、ありませんか。


自分が病気で長期入院することになったら。認知症になったら。自分の方が先に旅立つことになってしまったら。
特にお1人暮らしの方や、ご高齢の方にとっては、もしもの時のことが本当に心配になりますよね。

今回は、そのようなときに備えて、事前に準備できる方法を3つ、ご紹介したいと思います。

遺言で託す・・・負担付遺贈

負担付遺贈とは、「財産を受け取る代わりに、一定の義務を果たしてください」という条件を付けて行う遺贈です。
例えば、遺言書に「愛猫を引き取り、最後まで世話をしてくれることを条件に、○○さんへ100万円を遺贈する」と記載しておけば、財産と引き換えにペットのお世話をお願いすることができます。

すでに信頼できる親族や友人がいて、「この人ならお願いできる」という場合には、比較的利用しやすい方法です。
また、遺言書を作成するだけで準備できるため、費用も比較的抑えやすいというメリットがあります。

ただし、実際にきちんとお世話をしてくれているかを継続的に確認する仕組みまではありません💦
そのため、お願いする相手との信頼関係がとても重要になりますね。

合意の上での契約・・・負担付死因贈与

負担付死因贈与は、生前に契約を結び、「自分が亡くなったら財産を渡す代わりに、ペットの世話をお願いします」と約束しておく方法です。


負担付遺贈と似ていますが、大きな違いは、生前に相手と「契約を結ぶ」点です。
一方的に意思を伝えることができる遺言(負担付遺贈)と違って、死因贈与契約は双方の合意によって成立するため、お互いの意思を事前に確認できる安心感があります。
「ぜひ引き受けます」と了承を得たうえで準備を進められるため、より確実性を求める方には向いているでしょう。


一方で、契約書の作成など遺言より手続きはやや複雑になります。
また、こちらも引き受けてくれる方がいることが前提となりますし、負担付贈与と同じく、その方が実際に本当にお世話をしてくれているかどうかを確認することはできません。


こちらもやはり、本当に信頼できる方と契約を結ぶ必要がありますね。

一番の安心を形にするペット信託

そんな中、近年注目されているのが「ペット信託」です。
ペットは法律上、財産として扱われるため、ペット自身に財産を残すことはできません。
そこで、信頼できる受託者に飼育費を託し、そのお金をペットのためだけに管理・支出してもらう仕組みがペット信託です。

例えば、自分が認知症になった場合や長期入院した場合、あるいは亡くなった後も、契約で決めた内容に従って飼育費が支払われるため、3つの方法の中では最も確実性が高い制度といえるでしょう。


ただ、、、その分、仕組みが複雑で契約書もしっかり作り込む必要があるため、専門家への報酬や管理費用など、全体の費用は前に紹介した二つとくらべて、ずっと高くなってしまいます。
(契約内容によりますが、初期費用なども合わせて、数十万~数百万円かかることもありそうです)

なので、ペット信託は、費用はかかってもいいので、何があっても絶対にこの子を守りたい、という場合には、一番確実で最適な方法と言えるでしょう。 

 大切なのは「誰に託すか」を考えること

ここまで3つの制度をご紹介しましたが、どの制度にもまず必要なのは、ペットを引き受けてくれる人を見つけることです。どれだけ立派な契約を作っても、そもそも引き受けてくれる方が見つからなければ制度を活用することはできません。

もし、ご家族や親族、友人など身近にお願いできる方がいない場合は、かかりつけの動物病院や地域の保護団体、保護犬・保護猫活動を行っているボランティア団体、NPO法人などに、元気なうちから相談してみてはいかがでしょうか。

ただ、そのような団体や施設も決して余裕があるわけではなく、、、
飼い主の高齢化などを背景に相談件数は年々増えており、人手や資金、受け入れ可能な頭数にも限りがあります。

保護団体などが頼られ過ぎてキャパオーバーになって、多頭飼育崩壊状態になってしまった、なんてニュース、見たことありませんか?
使命感から必死で受け入れを続けて、結果どうにも回らなくなってしまって、団体自体が崩壊してしまうという、なんとも痛ましいニュース。辛すぎますよね。。。
ああいうニュースを見て、保護団体の過酷な現状を知ると、保護団体へ相談する、という選択肢をこうしてここにあげることも正直ためらってしまいますが、身寄りのない方にとって、引き受けてくれる団体はどうしても必要で、、、本当に、悩ましいところです、、、


「いざとなったらどこかが何とかしてくれるだろう」と考えるのではなく、元気なうちから相談先を探し、受け入れの可能性を確認しておくことが大切です。

また、万が一のときに備えて、普段食べているフードやかかりつけの動物病院、持病、お薬、お世話の方法などをエンディングノートなどにまとめておくことも、引き受けてくださる方にとって大きな助けになります。

大切な家族だからこそ、「まだ元気だから大丈夫」と思っている今こそが、将来について考える良いタイミングです。

最後まで安心して暮らせるように、元気な今だからこそ、少しずつ準備を始めてみませんか。

ペットの終活に関するお悩み・ご相談は、遠賀郡芦屋町の行政書士わたべ事務所へ。
皆様の不安に寄り添い、誠実にご支援させていただきます。
初回相談無料。まずは下記のボタンよりお気軽にご連絡ください。